Protector & Equipment

まあ、昔っから膝や肘をすりむく事なんて当たり前、と思っていたが、昔はプロテクターつける方がかっこよかったという時代だった。でもスケートボード専用の道具はまだなくて、とりあえず有り物の防具を捜すことになりました。

まあ、見て下さい・・・。

膝や肘をどうするの?と中学生時代にPOPEYEを見ていたら、みんなスポンジ入りのプロテクターをしていた。体育館でバレー部の部員が膝パッドをつけてたっけ?とスポーツ用品屋さんへ。それで購入したのがデイエム(D&M)のサポーターですね。ここから始まり。白ぐらいしかなくて、マジックで絵を描いてみたり(笑い)。この膝パッドでボウルに入っていたのでした。エルボーも布製。スケート用品では唯一レクターのグローブ。当時は転び方も違っていました・・・といってもどうやって転んでいたんだろ?思い出せません。まあ、ニースライドにはまだほど遠い開発以前の時代でした。

 

中学3年頃(つまり77年頃)来日した誰だったっけ?ライダーの写真が残っていたが、この時代でもカップつきのパッドでした。上の写真と同時代ぐらい。この頃、最初のカップつきパッド(プロテクターのはしり)が誕生している。レクターのプロテクターですね。今でいう、お子さん向けプロテクターの大きいの。まだまだカップは薄く、ニースライドは不可能。「膝ぶっても大丈夫」みたいな用途ですね。すぐ割れた。

     

ニースライドという転び方はランページの発達という時代の要求と、エキップメントの進歩が重なって出来るようになったといってよい。80年代のブームにはレクターからいわゆるカップ型プロテクターのはしりといえる物が誕生している。立体裁断で、カップの形状に合わせ、ラバーパッド内蔵、ベルクロのバンドのみだった物が、スリーブ状になり、一番昔のウレタンパッドとちょっと前のカップつきパッドの良さをかね合わせたヘビーデューティなものです。

 

               

カップはパッド本体にグロメットで固定され、インパクトだけではなく、スライドにもずれにくい物となった。それまでのランプスタイルはホントのハーフパイプ(フラットのない完全なRの)だったが、この頃、フラットのあるタイプに進化したので、ニースライドで転倒時の衝撃をいわゆるインパクト方向の他にスライドでいなすという考え方が可能に。

そして現在のようなパークスタイル、ランプ、ボウルといった用途別にプロテクターも進化を遂げる。ランプ用にはレクター、ボンレス、TSGなどが、リストガード、シンガードなども利用されている。特にニーパッドの進化は著しく、昔はカップのグロメット部分からひびが入ってカップがとれちゃったり、自分のパッドにリキャップをはり付けたりしていたが、今ではカップの接合にも問題が少なくなった。強度も増して、安心してニースライド出来るような物へと発展した。中でもレクターのファットボーイはコンクリ、ランプでの強度の高さが群を抜いており、定番かと思う。

 

 こちらはボンレスニーパッド

 さて、プロテクターの価格帯はニー¥5000、エルボーも同様に¥5000程度だが、これからはじめる人たちには米軍用に開発されたプロテクターなんておすすめである。HATCHやBJ、ALTA、TRU-SPEC等といった陸軍兵のプロテクターは価格もニー&エルボーがセットで¥7000前後と割安感があるし、迷彩柄、ネイビー、タン(ベージュ)、カーキなど色もそろっている。ヤフーなどのオークションでは「ミリタリー/個人装備/その他」「ニーパッド」などで検索するとよい。
   
ところで、手首はどうするか?手首のケガは足首同様長びくし、ヤンキースの松井選手のように折れやすい部位(この部分の骨折をコーレス骨折と呼ぶ)なので、ランプ、パークに入る人には是非つけてほしいと思うがなあ。リストガードはあまり進化を遂げていはいなくって、逆に言えば完成されたものなのです。スケートショップで購入しましょう。プロテックがいいかなあ。
そして、腰まわり。一番多いのは大転子(腰の一番外側、左の写真でサイドの長く大きなパッドが守る場所)の打撲。ここの打撲もいつまでも痛んだり、股関節の動きが悪くなるような事もあり得るので、是非プロテクトしたい。左の写真はダイニーズというイタリアのメーカーの物。モトクロス、ロードレース、スノーボードなど元々は背骨を守るためのインナープロテクターを開発しているメーカーです。ほしいところにパッドが配置され、生地メッシュ地でとてもよくできている。販売はここを参照するといい。

プロテクターを着けるのは怪我したくないから。でもコケる愉しさもあるかもしれないと

思ってしまう。おしまい  

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